LGBTQの孤独・孤立が社会的な問題だと言われており、いじめや自死のハイリスク層だと言われている。しかし、LGBTQに関する常設の相談場所は少なく、社会資源にアクセスするのも難しい状況にある。また、LGBTの課題に関心のある人も、インターネットの情報は玉石混交で、信頼できる情報にたどり着くのは難しい。実際に差別やハラスメントも多く、心身の健康、社会的健康(経済的問題や、医療や相談などの社会資源への信頼)に格差が生まれている。2019年から始まった同性婚訴訟は、2026年ごろに最高裁の判決が出ると予想されている。社会の注目が集まるにつれて、政治家などの差別発言が日々ニュースに取り上げられるようになり、SNS上のヘイトスピーチも増加している。当事者やその周りの人にとっては、心休まらない日々が続いており、「プライドセンター大阪」のような安心して自分らしく過ごせる居場所や、理解のある専門相談員に困ったことについて無料で相談できる場所は、多くの人にとっての心のよりどころになっている。子ども・若者からの問い合わせも増えているが、性の多様性について学ぶ機会は少ない。LGBTQ当事者は子ども・若者の頃に自覚することが多いが、自らやクラスメイトなどがLGBTQについて正しい知識を得られる機会は限られており、当事者の孤立の原因ともなっている。